「あらゆる病気は腸からやってくる!」
そう唱える医師がたくさんいます。
アナタの腸はキレイ!と自身を持って言えますか?
まず、宿便の定義が難しいですが、『長年蓄積され、腸にこびり付いた便』というのは考えにくいです。
ただし、ファスティング後にサプリメント療法の効果が上がるので吸収力は良くなるので、何かしら腸の汚れが取れると考えても良いと思います。
記事内に出てくる『宿便』=『蓄積された便』と考えず『何らかしらの腸の汚れ』と『毒素を回収した胆汁』と考えて下さい。
人間の病気のほとんどは腸からやってきます。
便秘がちな人は腸内腐敗を起こし様々な病気を引き起します。
そういった意味でも、腸を一度綺麗にする事は全ての健康に繋がってきます。
健康、美容を手に入れるには『腸活』がとても大切です。
腸をキレイにするとどういったメリットがあるのか?
反対に宿便が溜まった腸だとどんな悪影響があるのか?
についてお話させて頂きます。
断食と宿便の関係性を知る事で人生が生まれ変わるはずです。
ガンをはじめ、あらゆる病気は腸内腐敗や宿便によって悪玉菌が増える事での免疫力低下、腸内の腐敗ガスが血に入ることによる血の汚れからやってきます。
千島喜久男教授(千島学説)が唱える腸造血説は「食べたものが血となり、肉となる」事を説明しています。
生命の誕生も腸から始まります。
単細胞生物には脳は存在しないが腸は存在します。
人も受精すると腸、脊椎、目が最初にでき、最後に脳がつくられます。
「脳腸相関」といって、脳と腸はつながっていると考えられています。
便秘でイライラしたり、氣分が落ち着かないのは腸が汚れているので脳がスッキリしません。
朝にドッサリと便が出て氣分爽快になるのは、腸がキレイになる事で脳がスッキリとします。
人の小腸にある、絨毛、微絨毛を広げるとテニスコート一面分もの面積になります。
このテニスコートの腸絨毛という栄養を吸収する器官を合わせるとその数なんと3,000万本!
3,000万本と言っても想像が付かないですね。
髪の毛で平均10万本と言われています。
つまり、300人分の髪の毛がひしめき合っています。
そしてその絨毛一本一本に栄養を吸収する穴があり、1本あたり5,000個程と言われています。
腸絨毛は3,000万本ですので、1,500億個の栄養吸収細胞があります。
そして腸絨毛一本一本に神経が通っていて、その一本一本に反射区あり、腸は脳をはじめ、身体の器官全てと繋がっています。
脳の神経細胞は大脳、小脳合わせると1000~2000億と言われており、20歳を越えると毎日10万個の細胞が減少していると言われています。
そう考えると、腸は凄い器官だと言うことがわかります。
腸絨毛に宿便が溜まり、一部が癒着すると、反射区が反応せず、そこから不調が起こるとも言われています。
宿便を出して、癒着をほどくのはとても大切な事であります。
「腸は第一の脳」といっても過言ではありません。
人の感情はお腹からやってきます。
「腹が立つ」「はらわた煮えくりかえる」「腹黒い」「腹で何考えているかわからない」「腹いせ(腹癒せ)」などなど
幸せホルモン・ハッピーホルモンと呼ばれる「セロトニン」は脳にあると考えられていました。ところか、脳には全体のたった2%しかありません。
残りは腸にあります。
そして、脳のセロトニンの前駆体は腸でつくられます。
腸で作られたセロトニンは脳関門(BBB)を通過する事は出来ません。
ではどうやって、脳でセロトニンが作られるのか?
それが、『5-HTP』という物質の存在です。
5-HTPはセロトニンの前駆体あり、これが脳関門を通過する事で脳でセロトニンに代謝されます。
5-HTPはビタミンB6、葉酸、ナイアシンの補助のもとにトリプトファンから作られます。
これらのビタミンは善玉菌が作り出しますのでやはり善玉菌は偉大な存在であります。
生命にとってとても大切な体内酵素も善玉菌が作り出します。
それだけ腸内細菌は健康を考えるにおいて重要なものとなります。
アレルギー、アトピーで悩む子どもの腸内細菌は極端に少ない事がわかっています。
ガン患者は悪玉菌、日和見菌が多く、善玉菌が極端に少ない事がわかっています。
ガンになる方の多くは腸内腐敗が進行しているともいわれています。
(動物性たんぱく質の摂取が多い、オナラが臭い、便秘、下痢など)
ちなみに腸内腐敗で発生するアミン類(インドール、スカトール、硫化水素)などは体にとんでも無い悪影響を与えます。
硫化水素は第一次世界大戦で化学兵器として使用した程です。
オナラに無臭のオナラと臭いオナラがあるのは腸内で発酵しているか、腐っているかの違いであり、発酵と腐敗は『生と死』程違いがあります。
アミン類の中でニトロソアミンというのは発ガン性が問題視されていてニトロソアミンを1ppm(1万分の1%、0.0001%)入れた水を20匹のネズミに飲ませた実験があり、1ヶ月後に全てのネズミが大腸ガンになった報告があります。
反対に発酵はとても大切です。
一つ粘液の合成を例を挙げてみます。
体内の全ての粘液は短鎖脂肪酸から作られます。
短鎖脂肪酸は水溶性食物繊維が腸内細菌の力による好気性発酵でつくられます。この短鎖脂肪酸をもとに体中の粘液が作り出されます。
人はあらゆる粘液が無いと健康に生きて行く事はできません。
つまり便秘で悩む方は唾液、胃粘液、腸粘液、肺粘液、女性の粘液などあらゆる粘液が少なくなり、これが原因で炎症を起し、不調をもたらします。
他には肩こり、腰痛も腸内腐敗が引き起します。
冷え性も腸内環境が影響されます。
人は腸内細菌と共存する事で生きることができます。
腸内細菌が0になると免疫細胞が造られず、すぐに死んでしまいます。
人にとって超(腸)~大切な腸内細菌は100種類の100兆個といわれた時代がありました。
それが400種類400兆個!
研究が進むにつれ今では1,000種類1,000兆個!
といわれています。
人の細胞(100兆個)の10倍も多く棲み着いている事になります。
免疫も腸内細菌が活性化させます。
免疫が活性化するという事は、つまり病原菌やウィルスに攻撃する力が強くなるという事です。
他に腸内細菌はビタミンB群(B1、B2、B6、B12、ビオチン、葉酸、ニコチン酸、パントテン酸)やビタミンKを産生したり、栄養学的に様々な有用成分を作り出していることが解かってきています。また、分泌物をアミノ酸などの身体に有用なものに変える菌もいます。
ビタミンB12は血を作るのに重要なビタミンであり、神経のビタミンとも呼ばれ、不足すると末梢神経障害を起こし、鬱(うつ)、物忘れという脳の障害まで引き起こすことが分かっています。
ビタミンB12は肉、魚以外ではほとんど摂取出来ませんが腸内細菌が作り出すことで、ベジタリアンの人でも元氣に過ごす事ができます。
但し、腸内環境が悪いベジタリアンだともちろんビタミンB12が作られませんので欠乏症による重度の健康被害が出て来ます。
ビタミンKは血栓予防効果があり、血をサラサラにしてくれます。
納豆にはビタミンK2が豊富に含まれている事で血をサラサラにする効果があります。
そして、納豆菌は体内でビタミンKを作り出す作用もあります。
高血圧の原因は血管にカルシウムが沈着する事ですが、カルシウム沈着を防止するオステオカルシンという物質があります。
このオステオカルシンを合成に必要なのがビタミンKです。
つまり、腸内細菌が整っていると動脈硬化予防、高血圧予防にもなります。
他にビタミンKは骨からのカルシウムの脱灰を抑える働きがあります。
つまり骨粗鬆症予防にも繋がります。
骨粗鬆症の方の骨の中にはビタミンKが極めて少ない事がわかっています。
他に善玉菌には腸内細菌のバランスを整える整腸作用、免疫増強作用、発ガン抑制作用、コレステロール抑制作用等もあります。
逆に悪玉菌が多いと悪玉菌が作る有害菌・腐敗細菌などの毒素によって病気を引き起すことや老化が進むこも発見されています。
人は家が不潔で汚いと住みづらいように、腸内細菌も棲み着く環境が悪いと働きが悪くなり、数も減少します。
つまり、腸内に未消化の食べ物、動物性たんぱく質、添加物、酸化脂質、動物性脂肪などあらゆるゴミが蓄積されると腸内環境は悪くなり、免疫力も下がり、すべての病気につながってきます。
食物繊維が大切なのは、消化されない事で腸の中をある程度キレイに掃除してくれたり、好気性発酵により乳酸菌を増やし、善玉菌を増やしてくれます。
健康には何よりも腸内環境を整える事が大切です。
それでは腸内環境を整えるのに一番大切な事は何か!?
宿便を出す究極の方法は何か?
それが断食、ファスティングによる
「 宿 便 」
の排出です!!
『宿便』の定義は難しいですが、コールタールのような液状の便を指します。
これは食物が消化されずに溜まったものでは無く、胆汁の事を指します。
胆汁とは肝臓の横にある胆嚢というところから分泌されます。
これは食事で摂取した脂質を乳化、消化して吸収を行う分泌液です。
胆汁と脂質消化酵素のリパーゼの働きにより、脂質は消化吸収されます。
胆汁はコレステロールを原料に作られます。
コレステロールは脂質です。
体内の毒素は油に溜まります。
つまり、毒素を回収したコレステロールを胆汁として胆嚢から腸へ分泌する事で、体内の毒素を便と一緒に排出するのです。
このタール便が出るととても氣持ち良くなります。
これは、体内、血液内の毒素を回収した胆汁を出す事で、血液、コレステロールが綺麗になります。
そういった意味で断食、ファスティングの成功は宿便が出たかどうかに大きく左右されます。
では、コールタール便を出すにはどうすれば良いか!
胆汁にはタウリンがとても重要です。
タウリンは体内で合成されるアミノ酸ですが体内でのタウリン合成には硫黄がとても重要です。
また、硫黄は重金属を回収して排毒に働くミネラルです。
他に、解毒に働くミネラルはシリカ(ケイ素)、亜鉛、マグネシウム、セレンです。
田中式ファスティングはヒマラヤの特別な塩である『マグマ塩』を摂りながら行いますが、マグマ塩にはこれらのミネラルが含まれています。
しっかりと毒素をデトックスしたい方はタウリンのサプリメントを摂りなが行うとコールタール便の排出を高める事ができます。
田中式ファスティングを行うと、7日目くらいから自然に宿便が出始めます。
早い方だと3日目あたりから、遅くても10日目くらいから宿便が出て来ます。
断食、ファスティング中に宿便が出なくても驚くほど宿便を出す回復食の摂り方があります。
これを体験された方のほとんどはクセになり、このスッキリ感を味わいたい為にファスティングを行う方がいるくらいです。
宿便をしっかり出して、善玉菌が棲みやすい環境をつくるという事は、免疫を上げ、体内酵素の働きも活性化し脳もキレイにし、幸せホルモンの合成・分泌を促進させ最高に健康な状態にしてくれます。
また、腸の吸収力を上げることで、栄養素が無駄なく吸収されるようになり、細胞にしっかりと栄養を届けることができます。
(吸収率が高くなる事と食べたもののカロリーを吸収しやすくなるのは別であり、吸収率が高くなるという事は、消化に使っていた酵素を節約して、その分代謝に回すことができるので、新陳代謝が高まり、前よりも太りにくくなります)
断食で宿便が出た後は、さらに植物性の乳酸菌を腸に送り届けると、どんどん善玉菌が増えてきます。
私が推奨する酵素ドリンクや生きた
植物性乳酸菌サプリ、食物繊維が豊富な食事を摂る事で腸内環境は最高になってきます。
断食で宿便を出した後の腸内ケア次第で体調が大きく変わってきます!
ぜひ断食、ファスティングを行い、これまで散々溜めてきた汚れをスッキリ出して腸内を生まれ変わらせて下さい!
宿便が出ると腸ハッピーになります!
善玉菌が増えると免疫力も高まり、健康になります。
反対に、ガン、アレルギー、アトピーの方の腸内細菌は悪玉菌優位の状態といえます。
生命の源は腸にあります。
産まれてから長年排泄されずに溜まった宿便を出して見てはいかがでしょうか?
最後にもう一度!
アナタの腸はキレイ!と自身を持って言えますか?
ファスティング・断食で宿便を出してスッキリさせて生まれ変わらせましょう!
腸をスッキリ洗い流す爽快スッキリ大根の記事にも宿便について詳しく書いていますので参考にして頂けましたら幸いです。
⇒
ファスティング・断食の超オススメ回復食『スッキリ大根』
ファスティング・断食について詳しく知るには下記をご覧下さいませ。
⇒
ファスティング・断食について
⇒
ファスティング・断食について